気象予報士試験・学科専門の勉強法1|過去問8〜9点で伸び悩んだ私の復習術|気象予報試験#4

「最後の2択までは絞れる。でも、どちらか決められない」

気象予報士試験の学科専門で、私は過去問の点数が8〜9点から伸び悩みました。
教科書で見た覚えはあるのに、自信を持って答えを選べません。

復習で大切にしたのは、

正解した問題も、正しい選択肢と誤った選択肢の違いを説明できるまで確かめること

でした。

私は50歳で独学合格しました。
この記事では、専門の学習範囲と、教科書・過去問を使った勉強手順を紹介します。

「答え合わせはしているのに、理解に自信が持てない」。

そんな方が、次の復習で何を確認すればよいかをつかめる記事です。

目次

学科専門の勉強法と、学ぶ範囲の全体像

私の学科専門の勉強は、次の流れでした。

1. 教科書を一通りざっと読む。
2. 過去問を解き、わからないところを見つける。
3. ネットの解説や教科書で調べ直す。
4. 各選択肢の正誤の理由を確かめる。

    教科書を読んだ後は、過去問と調べ直しを繰り返しました。
    実際に問題を解くと、読んだだけでは理解できていなかったところがわかったからです。

    学ぶ範囲は広いため、この記事では次の3つに整理しています。

    学習のまとまり主な分野
    観測資料を理解する地上・高層観測、気象衛星、気象レーダー
    予報の仕組みや方法を学ぶ数値予報、短期・中期・長期予報、局地・短時間予報
    予報を利用・評価する気象災害、予想の応用、予報精度の評価

    迷った問題がどの分野なのかを確認すると、教科書の戻る場所を整理しやすくなります。
    各分野の詳しい勉強法は、今後の記事で紹介します。

    一般・専門・実技を含む学習全体の進め方は、こちらをご覧ください。

    教科書は楽しかった。でも、最初の過去問は5問ほど

    私が一般より先に専門を勉強したのは、教科書を読んでいて楽しかったからです。
    特に好きだったのは、気象衛星画像の解析。
    可視画像、赤外画像、水蒸気画像の見方を学ぶことに興味がありました。

    使ったのは、
    『改訂新版 気象予報士かんたん合格テキスト〈学科専門知識編〉』
    です。

    一通りざっと読み、その後に過去問へ進みました。

    ところが、問題を解くと、さっぱりわかりませんでした。

    正確には覚えていませんが、最初は15問中5問ほどだったと思います。

    楽しく読めたはずなのに、目の前の答えを選べない。

    「しっかり勉強して理解しないと、合格は難しい」

    と実感しました。

    そこから、問題を解いては、わからないところを調べる勉強を進めました。
    学科の過去問は15回分を使い、3周取り組みました。
    ただ、繰り返す中で大切だったのは、答え合わせの後に何をするかでした。

    過去問8〜9点の壁で、知識の曖昧さに気づいた

    復習では、間違えた問題だけでなく、正解していても判断に迷った問題を確認しました。

    8〜9点で伸び悩んだ頃、最後の2択を絞れない問題があったからです。
    どちらにも見覚えがある。
    それでも、その違いを説明できない。
    そこで、自分の知識の曖昧さを実感しました。

    答え合わせで丸がつけば、その問題は終わりにしたくなります。
    しかし、正解したことだけでは、迷った原因まで解消できたかはわかりません。

    「なぜ、こちらは正しくて、もう一方は誤りなのか」

    私が確かめたかったのは、この違いでした。
    点数を数えた後に、迷った選択肢へ戻る。そこからが、私の復習でした。

    曖昧さを残さないために実践した、3つの復習手順

    復習は、説明できない箇所を見つける、調べる、理解できたか確かめるという流れで進めました。

    ① 各選択肢の理由を、頭の中で説明する

    答え合わせでは、各選択肢がなぜ正しいのか、なぜ誤りなのかを頭の中で説明しました。
    正解した問題も対象です。
    選んだ答えが合っていても、他の選択肢の理由がわからなければ、そこを確認します。

    正解番号を見るだけなら、答え合わせはすぐに終わります。
    一方、選択肢を一つずつ見直すと、説明できない箇所に気づきます。
    そこが、次に調べるところでした。

    ② わからない点を、ネットと教科書で調べる

    理由が曖昧なところは、ネットで解説を探したり、教科書を読み直したりしました。
    ネット上には、気象予報士試験の問題を解説している方がいます。
    調べると、理解に役立つ説明が見つかりました。

    一つの説明でわからなければ、別の解説を読む。
    教科書にも戻る。
    過去問で迷った点は、曖昧さを残さず調べるようにしていました。

    具体的にどの問題だったかまでは覚えていませんが、この調べ直す作業は繰り返していました。

    ③ 正しい選択肢と、誤った選択肢の違いを説明する

    調べた後の目安は、正しい選択肢と誤った選択肢の違いを説明できることでした。

    解説を読んで納得したら、頭の中で違いを確かめます。
    説明が曖昧な部分は、もう一度確認しました。
    復習の視点を整理すると、次のようになります。

    答え合わせの結果確かめること
    間違えたどの知識や判断が誤っていたか
    正解したが、2択で迷った一方が正しく、もう一方が誤りである理由
    迷わず正解した各選択肢について、自分の理解と解説が一致するか

    最近、最後まで迷った問題を一つ思い浮かべてみてください。

    正解番号は思い出せても、もう一方を選んではいけない理由は説明できるでしょうか。
    そこを確かめると、次に復習する箇所が具体的になります。

    「迷わず答えられる問題が11問以上」が、私の目安だった

    専門がある程度できるようになったと判断したのは、解答に迷わない問題が11問以上になったときです。

    これは、繰り返し解いた過去問での経験です。
    初めて見る問題でも同じ点数が取れた、という意味ではありません。

    ただ、15回分を進めていると、以前解いた問題でも覚えていないことが多くありました。
    解き直す際にも、内容を考えて答えを選ぶ場面がありました。

    8〜9点の頃は、最後の2択が決まりませんでした。
    それが、11問以上について自信を持って答えを選べるようになった。

    私にとっては、何問正解したかとともに、何問を迷わず判断できたかが、学習の進み具合を確かめる目安でした。

    この段階で『一般気象学』を読み始めました。
    全員に同じ順番を勧めるものではありませんが、私自身が次へ進んだタイミングです。

    分野別の勉強法で、理解を深めていこう

    ここまで紹介したのは、学科専門に共通する勉強の進め方です。
    今後は、観測・衛星・レーダー、数値予報と各種予報、気象災害や精度評価などに分け、どう学び、理解を確かめるかを紹介します。
    私が楽しく学べた衛星画像も、その一つです。
    分野別記事は公開後、この欄から案内します。

    まとめ|丸がついた後も、迷った2択に戻ろう

    学科専門で8〜9点に伸び悩んだ私は、正解した問題も含め、各選択肢の理由を確かめました。

    説明できなければ、ネットや教科書で調べる。
    そして、正しい選択肢と誤った選択肢の違いを説明できるか確認する。
    この復習を繰り返しました。

    次の答え合わせでは、丸がついた問題の中から、最後まで迷ったものを一つ選んでみてください。

    なぜ、一方が正しくて、もう一方が誤りなのか。

    その違いを自分の言葉で説明するところから、次の復習を始めてみましょう。

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    この記事を書いた人

    農学博士(論文博士)、気象予報士。

    修士課程修了後、研究職への就職に失敗。
    研究補助の派遣社員として研究の世界へ戻り、
    異分野の企業研究所へ転職。

    約6年かけて論文博士を取得。
    学位取得後も研究を継続し、実績は以下。

     ✅ 原著論文15報(筆頭著者10報)
     ✅ 学術著書9報(筆頭著者8報)
     ✅ 国内外で計6件の受賞歴あり
     ✅ 国内外学会発表合計34
     ✅ 特許出願合計22件

    現在は研究開発から少し離れた部署でマネジメントに従事

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